お酒から肝臓を守る食べ物

アルコールに強い体をつくる!!

肝臓の働きをサポートする食べ物 

 アルコールの摂取量が増えると肝臓にダメージを与え、脂肪肝などの疾患になるリスクが高まります。

 ふだんから肝臓の働きをサポートする食べ物を意識して食べるようにして、健康な肝臓を維持するように心がけたいものです。

 以下肝臓の正常な働きを維持するのに有効な食べ物を挙げてみました。

シジミの味噌汁

 シジミに多く含まれるオルニチンは、肝臓の働きを助け、疲労回復に役立ちます。

 アルコールは体内に入ると、酵素の働きでアセドアルデヒドという有害な物質に変化します。

 通常、このアセトアルデヒドは肝臓で無害なものに変換されるのですが、大量にアルコールを摂取したり、肝機能が低下したりしていると無害化が追いつかず、頭痛や吐き気などの症状を引き起こしてしてしまいます。

 オルニチンはアルコール代謝に関わるこのような症状に対して効果が期待されています。

 「シジミ習慣」など多くの健康食品も販売されていますね。

イカ、タコ、カキ、シジミ、アサリ

 イカ、タコ、牡蠣、シジミ、アサリに含まれる「タウリン」は、肝臓の解毒能力を強化し、アルコールを分解し、肝脂肪の予防やアルコール障害に効果的な食物です。

トマト

 トマトには血液中の中性脂肪量を抑制する成分「13-OXO ODA」が含まれているので、脂肪肝になるのを防ぐ効果があります。

 脂肪肝とは、食べ過ぎや運動不足のために余った糖質や脂質が中性脂肪に変わり、肝臓に過剰にたまって、脂肪が肝臓全体の30%以上を占めるようになった状態をいいます。

 放っておくと肝臓の機能悪化や、肝硬変などの深刻な病気に進展し、動脈硬化が進行しやすくなります。

ブロッコリー

 ブロッコリーの新芽由来の成分「スルフォラファン」 には、体内の解毒酵素や抗酸化酵素の生成を促進し、体の抗酸化力や解毒力を高める効果があります。

 またスルフォラファンは、体内に潜在的に存在する解毒酵素を活性化することで、肝臓の解毒力を高め(解毒作用)、肝機能の向上(肝障害抑制など)に寄与する、という研究結果も報告されています。

 カゴメから同名の植物性サプリメントも販売されていますね。

ウコン

 ウコンに含まれる「クルクミン」には肝臓のアルコール分解を助け、体内に有害物質が溜まらないようにする作用があります。

 クルクミンは、胆汁の分泌を促すため、これが肝細胞を刺激し、肝臓の働きがより活発になります。

CAUTION: 但し健康診断で「y-GTP」や「ALT」の数値が悪い人は、ウコンの過剰摂取は控えてください。

 ウコンに含まれる鉄分が肝臓に過剰な影響を及ばすことが報告されており逆効果となってしまいます。

 秋ウコンの根茎の部位には、クルクミンの他にもミネラル(鉄分)が豊富に含まれているためです。

 なおクルクミンを精製している場合には、この含有ミネラルの問題は起こらないと言えますが、精製しているかどうかを明示していないケースが多く、わかりにくいのが実情です。

豚レバー

 レバーには鉄分が多く含まれています。特に豚レバーは100gあたり13.0mgの鉄分が含まれていて、鶏レバーは9.0mg、牛レバーは4.0mgと肉類の中でダントツです。

 またタンパク質が豊富で脂肪が少なく、ビタミンAやB群、葉酸も含まれています。

 さらにレバーにはビタミンCも含まれていて、このビタミンCは鉄分の吸収を促す働きがあります。

 その他、亜鉛や銅などのミネラル類も豊富に含まれています。

 牛や豚のレバーは二日酔いや慢性肝疾患治療の医薬品の原料にもなっています。

CAUTION: 但しウコンと同様に鉄分の過剰摂取はC型肝炎や脂肪肝を進行させるリスクがありますので、レバーの食べすぎもNGです。

まとめ

 ダメージを受けても痛みなど現れない沈黙の臓器と言われる肝臓。

 悪くなってからでは大変です。

 ふだんから肝臓をいたわり、肝臓の働きをサポートする食べ物も意識して摂り、健康な肝臓で美味しいお酒を末永く楽しめるようにしたいですね。

投稿日:2018年11月30日 更新日:

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